哺乳綱 鯨偶蹄目 ウシ科 ヒツジ属 ヒツジ

メリノ種(Merino)は、ウールの生産を目的として品種改良されたヒツジで、毛が繊細なことで他の羊に比べて特に優れており、毛色も白く、体質も強く、群れる性質が強く放牧に適した品種である。メリノ種の原型は、ローマ帝国の人物であるルチウス・コルメラ(Lucius Junius Moderatus Columella)が、1世紀前半にイベリア半島でローマのタレンティーネ種とアジア系・北アフリカ系・半島土着種を交配し開発したものである。17世紀にスペイン王室がスペインからの輸出を禁止し独占する戦略を採用し、その優れた品質の羊毛を原料とした毛織物はスペインの重要な輸出品となった。その後、いくつかの経緯でオーストラリア、ニュージーランド、フランス、アメリカ合衆国などでも飼育されるようになり(それぞれオーストラリアン・メリノ、ニュージーランド・メリノ、フレンチメリノ、USメリノなどと呼ばれており)その他のいくつもの国でも飼育されるようになっており、メリノウールはその優れた品質と生産量により、ウールの代表とも見なされている。現在、メリノウールの約80%はオーストラリアで生産されている。(Wikipedia)